前回、千秋実の薔薇座についての投稿の最後に、
「薔薇座の舞台を大高が見ていた可能性もあります」
と書きました。
実は、この時の薔薇座の演目のうち『生きてゐる幽霊』を、のちに大高一座が上演しているのです。
昭和21年9月24日付神奈川新聞より |
比較的よく上演されていた演目のようですし(これとかこれとか)、薔薇座の公演から半年以上も経っているので、これをもって「大高が薔薇座の公演を見た」と断言することはできませんが、あり得ない話ではないような気はします。
(ちなみに、この時は「じゃがいもコンビ」というグループが上演を担当していたようですが、これは座員・壽山司郎を中心としたコメディ担当の劇団内ユニットではないかと思っています)
そんなこんなで、薔薇座や旧杉田劇場についての話に脱線しすぎたので、次回からは軌道修正して大高調べに戻ります。
やはりキーマンは近江二郎。
彼と一座の活動を昭和初期から見直し、どの段階で大高よし男(高杉彌太郎)が登場するかを見極めたいと思います。
→つづく
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