先日の講座の段階ではまだ不明点が多くてすべてをお伝えすることはできませんでしたが、大高よし男の葬儀写真からわかることは少なくありません。
写真右上の提灯の文字からこのお寺が弘明寺であることを解明しましたが((51) 弘明寺現地調査・第一弾)、もうひとつの手がかりは位牌に書かれた戒名です。
でも、それが不鮮明な画像からはわからない!(あー、モヤモヤする)
大高ヨシヲ葬儀写真(所蔵:杉田劇場) |
で、喜び勇んで位牌の部分を画像処理をした結果がこちらです。
善龍義徳居士
と読めるように思います(ちがうかなぁ)。
また、戒名の左右にある命日の文字はさらにはっきりしませんが、字数などからして大高の命日である
昭和廿一年
十月一日没
と読める気がします(ちがうかなぁ)。
一般に戒名の構成(?)は
〇〇院▲▲□□居士
となっているそうす。
「〇〇院」は院号といい、一般人の場合付けないことの方が多いようです(著名人や地位の高い人はつけている)。
「▲▲」に当たる部分を道号といって、故人の人となりを表すような言葉をつけることが多いそうです。
最後の「□□」の部分が正式な意味での戒名だそうで、ここには故人の俗名などを入れることも多いとのこと。
(参考サイト→こちら)
それをふまえると、大高よし男は「善」「龍」で示されるような人柄で、名前(俗名)の中に「義」または「徳」の文字が入っていると考えられそうです。
大高よし男=大高義男(または義雄)
の可能性が高くなってきました。さらに「龍」の字からは、大高が剣劇役者として活躍していたことがわかるような気もします(ちょっと妄想を含む)。
この戒名には日蓮宗や浄土真宗に見られる特徴はありませんし、最初に梵字が書かれていることや、写真が弘明寺で撮られていることなどを勘案すると、大高の宗旨はおそらく真言宗だと考えていいでしょう。
つまり、ここからの調査は、磯子区や南区の真言宗のお寺を回って、大高よし男のお墓を探すことになるわけです。果たしてうまく行くかどうか。
がんばります!
何か情報をお持ちの方はぜひ教えてください!
実はもうひとつ、最近になって気になっているのが、写真に写っている「高田菊弥」(旧杉田劇場のオーナー)と想定される人物が手に持っているモノです。
長い模造紙のような紙を丸めたもののようですが、これが一体何なのか。
大高を偲んでポスターとかを持っていったのかなぁ。
こっちはさらなる難題です!
→つづく
〔お願い〕大高よし男や近江二郎など、旧杉田劇場で活動していた人々についてご存知のことがありましたら、問合せフォームからお知らせください。特に大高よし男の写真が見つかると嬉しいです。
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